趣味として長距離ツーリングをするという楽しみ
バイク好きな人の多くが趣味としているのが長距離へのツーリングです。
バイクという乗り物のよいところは、単に移動手段として使用をするのではなく自分で運転して走行するというそれ自体が大きな楽しみになるということです。
楽に移動をしようと思えば新幹線や飛行機を使えばあっという間に着くような距離も、バイクを使ってツーリングをしていくことで違った景色を見たり発見があったりといった楽しみがあります。
旅行をするときに出発点からいきなり目的点での楽しみをするのではなく、その移動過程そのものを一緒に楽しむことができるというのがバイクツーリングの最大の魅力といえます。
バイク好きな人の中には「北海道横断・縦断」「日本一周」「アメリカ大陸横断」といったような何日もかかるような日程にあえて挑戦する人も少なくありません。
長い道のりを自分の運転で少しずつ移動していくことで、公共交通機関を使うのではない「自力で制覇した」という感じを得ることができます。
長いスケジュールが必要になるツーリングの場合、日程全てで高級ホテルに宿泊するわけにはいきませんので、場所によってはゲストハウスのような合同施設を利用したり、キャンプなどで野営をすることもあるでしょう。
そうしたアウトドアをしながら旅行をしていくということもまたバイクツーリングの楽しみ方の一つです。
一人でもよし、大勢でも楽しい
バイクツーリングの方法には二種類あり、「一人で出かける(ソロツーリング)」と「大勢で出かける(マスツーリング)」として分類ができます。
普通の旅行の感覚でいくと、遠距離をかけて移動するなら大勢で楽しみながら行くのがよいように思います。
「何日もかけた旅行なのに一人なんて寂しい」といった意見も聞かれそうですが、そうした先入観なく旅行ができるのもバイクのよいところです。
実際数週間にもおよぶ横断・縦断の旅を一人で行うライダーさんも多く、一人気ままに遠くに出かけるという楽しさのためにわざとソロツーリングを選ぶということもよくあります。
もちろん大勢で出かけるマスツーリングも楽しいもので、同じバイク好きが集まってサークルを作り定期的にツーリングを行うというような活動も見かけます。
日本で人気のバイクメーカー、ハーレーダビッドソンでは「ハーレー友の会」として公式にメンバーを募集しており、同じハーレーオーナー同士が定期的に集い、テーマを決めてツーリングに出かけるというイベントが開催されています。
一時業績が落ち込んでいたハーレーダビッドソンがこの「ハーレー友の会」を始めたことで業績を回復したという話は有名で、バイク好き同士の絆の深さを感じさせてくれるエピソードです。