短距離の移動
走行中に転ぶなどしてシフトペダルが壊れて使えなくなり、ギヤチェンジが難しくなった場合は、2速か3速のギヤにして発進し走行します。
高いギヤは発進時のトルク不足で使えず、低いギヤだと走行速度が出ないので、あくまでも緊急時の短距離だけの走行方法です。
カワサキのバイクならば、停止状態では1速以外のギヤへはチェンジできないので、1速固定での走行することになります。
1、走行時にシフトペダルが破損したら、車載工具のプライヤーを使いシフトシャフトを動かします。
方向は車種で、リンケージ仕様により違いますので、確かめましょう。
2、250cc以上のバイクなら3速、それ以下の排気量のバイクなら2速にギヤを入れます
3、メインキーを入れて、クランキングで車両が走らないようクラッチを切った状態にして、エンジンを始動します。
4、いつもよりも高めのエンジン回転数にしてクラッチをつなぎ、半クラッチを多用してトルクを補い発進します。
5、発進できたら3速または2速に固定し走行し、停車する時は早めにクラッチを切りブレーキで制動します。
・ラジエターの液漏れ
転倒時のショックでラジエターの液が少し漏れただけならまだしも、ポタポタと漏れている場合、ラジエターやホースが損傷しています。
エンジンが温まると冷却水の圧力が上昇しするので、勢いよく液が噴出します。
この状態で走ると、すぐにエンジンが温まりオーバーヒートするので、水を補充しても、少しの短距離しか走れません。
ラジエターの液漏れ酷い場合は、走らせずにロードサービスを呼ぶようにしましょう。
シフトペダル交換
シフトペダルが破損したら、もちろん交換します。
ペダルを外して新しいのを取り付ければ自分で交換が可能ですが、出来なければバイク屋に行って交換してもらいましょう。
・シフトペダルのネジを緩める
レンチでネジを緩めたら指で回し外します。
このネジは岩などがぶつかり、先端がつぶれていることがあります。
指で回すと僅かな異常があり、これに気づくことがあります。
外す前には、再度取り付ける時のために、シフトペダルの取り付け角度を覚えておきましょう。
携帯電話やスマホで写真に撮るか、メモしておくと良いでしょう。
ネジが取れたら、次にシフトペダルを外します。
・ゴム部分
シフトペダルのゴムの部分だけ交換できます。
寿命は約3万キロから5万キロ走行で完全に摩耗します。
そのときにゴムと一緒に、シフトペダルも交換すると良く、メンテナンスついでに交換すると良いでしょう。
・シフトペダルの取り付け
古いシフトペダルを外したら、新しいのを取り付けます。
元々付いていたシフトペダルと同じように、取り付ける角度に気をつけて取り付けます。
ステップとシフトペダルが平行になる角度で取り付けると良いです。
角度が決まったら、ネジをスパナで締めます。
シフトペダル取り付けが完了したら、一度シフトチェンジして違和感がなければ交換終了です。