倒れた車体を起こすには
・全身を意識して使い起こす
バイクが倒れたらまずは腕はバイクをしっかりと掴みます。
かがんだ状態から、全身を使い膝伸ばす力を使いバイクを押しながら起こします。
一気に勢いよく踏ん張ると腰を傷めますので、ゆっくりと起こします。
・腕だけで持ち上げようとしない
ビックバイクとなると、200kg以上もあるので腕の力だけで起こすのは無理です。
腰を曲げた状態で力を入れることになるので、無理に行なうと腰を傷める可能性もあります。
・押し出すように踏ん張る
前後輪が接地しているのを確認後、頭を低く保ち、クラウチングスタートのように前に押し出すよう踏ん張ります。
車体が45度ぐらいになったら、さらに全身でバイクに寄りかかる感じで押して起こします。
起こす前にチェック
・周囲の安全を確かめる
早く起こさなければと焦りますが、その前にまずは周囲の安全確認をします。
見通しの悪い場所なら車が突っ込んでくる事もあるので、先にバイクが倒れたことを周囲にアピールし、安全を確保します。
・キルスイッチでエンジンを切る
キルスイッチまたはメインキーを使い、すぐにエンジンを止めます。
エンジンがかかったまま起こすと、もしもギヤが入ると、急にバイクが動いて危険なので、エンジンを切りましょう。
・ギヤを確かめる
エンジンを止めた後は、ギヤを確認します。
後輪が回らないようにするためであり、またバイクを起こしやすくするためでもあるので、ギヤは何速に入っていても良いです。
・ハンドルを路面側に切る
倒れた路面側に、ハンドルをフルロックになるまで切ります。
中途半端な位置だと、ハンドルが動き力が入れにくいので、固定します。
ハンドルを切った後は、前後輪を路面に接地するところまで起こします。
周囲の安全を確保してから起こす
周囲の安全を確認してエンジンを止め、次にギヤが入っているか確認、そしてハンドルを路面側にフ切りフルロックさせます。
もし右側に倒れたならば、サイドスタンドを出しておくのも忘れないようにします。
ここまで出来れば、バイクを起こす準備が完了します。
次に左のハンドルグリップをつかみ、もう一方の手でグラブバーやシートレール、またはリヤショックなどと、バイクの後ろにある頑丈なパーツをしっかり掴みます。
前後輪が地面に接地しているのを確認後、低くしゃがんでクラウチングスタートのような姿勢を作ります。
いよいよ起こしますが。腕の力だけで起こさず、足に力を入れて踏み込み、身体を前に押し出し、頭は下げたままで、足の力を頼りに押し出します。
持ち上げようとせず前に押し出すことがコツです。
もし手助けしてくれる人がいれば、恥ずかしがらず手伝ってくれるよう頼みましょう。